「新卒だけど仕事辞めたい。。。コレって甘え?」そう思うこともあるでしょう。
実際「その会社は異常なので早くやめたほうがいい」というケースもあれば「それは見立てが甘いかも?」というケースもあります。
主に新卒向けに自分がどっちなのか客観的に判断しつつ、次につながる良い辞め方も解説していきたいと思います。
- 辞めたら今よりも良くなる可能性大→甘えじゃない
- 辞めても今より良くなる可能性小→見立てが甘いかも
甘えではない辞めていいパターン

毎日2時間以上の残業
かなりざっくりですが、正社員の1日の平均の残業時間は1時間前後です。なので1日当たり2時間の残業は平均の約2倍なので、かなり多いと言えるでしょう。
月40時間の残業となると、労働基準法で認められているぎりぎりの残業時間となります。
- 残業は月40時間まで
- 残業は原則月45時間まで(例外あり)
- 残業は原則年間360時間まで(例外あり)
構造として残業が多い業界もありますが、転職すれば1日の残業時間が2時間未満の仕事に出会える確率は高いです。
どう頑張っても成果が出ない
何年か勤めて、アドバイスももらい、いろいろと工夫や努力をしても結果が出なかった。
このような場合は自分には適性がなかったと判断して、きっぱり別の職種や業界に転職してしまったほうがよいでしょう。
多くの人が「やりきった」と胸を張って言えない中「ダメだったけどやり切った!」と言えるだけでも十分立派。やりきることもせずにダラダラ働いているほうが甘えと言えます。
「やりきるだけの行動力」がある人は、転職先さえ間違えなければ絶対結果を出せます。
パワハラがある
不必要な強い𠮟責や人格の否定、叩く、無視する、意図的にチームから疎外するなどのパワハラがある場合は辞めることを本気で考えましょう。甘えではないです。
ただ辞める時には会社に「あの上司がパワハラするので辞めます」みたいなことを言うと「本人に注意するので待ってください」となって面倒になりがちです。
仮にパワハラが原因で辞める場合でも「やりたいことがある」などと言ってサラッと退職の許可をもらい、どうしても一言もの申したければ退職が決まってから言いましょう。
いじめがある
非常に残念なことに社会人になっても、いじめを辞められない人が存在します。同期であったり、先輩であったり、お局であったり、後輩や部下の場合もあるでしょう。
人間関係において合う合わないはあるので、合わない人とは距離を置くのが一般的ですが、徒党を組んで意図的な嫌がらせをしてくるような行為はいじめです。
部署やチーム編成が変わるなどしていじめがなくなるパターンもありますが、今現在耐えられないなら辞めることを検討しましょう。

先輩に目の前でエレベーターの閉めるボタン連打された経験があります
「えぇ、、、なんなん」ってなりました
ブラック企業だった
ブラック企業の定義は難しいですが、以下複数が当てはまるなら退職を検討しましょう。
- 毎月のように誰か辞めていく
- 顧客に対して押し売りのような営業を強要する
- 顧客からのクレームが多い
- ノルマ未達の場合強い叱責を受ける
- 残業代が払われない
- 有給がとれる雰囲気ではない
- 残業や土日出勤が多い
ブラック企業を辞めるのは甘えなどではなく、体を壊してからでは遅いので早めに辞めることをお勧めします。
やりたいことが見つかった
やりたいことが見つけられたのなら挑戦すべき。やりたいことが明確にある人は実は少ないので「やりたいこと」があるというのは貴重なことです。
ただ「隣の芝生は青く見える」という状態では、転職先でも同じことをまた繰り返してしまうかもしれないので、しっかりその分野について勉強し、それでもやりたいと思えるならチャレンジしましょう。
甘えかも?もう少し耐えてもいいパターン

社会人1年目
わからないことも多く、周りは年上ばかりで、今までにないストレスを感じることも多いでしょう。
また思ったより仕事の成果が出なかったり、楽しくなかったりもするかと思います。ですが社会人1年目は割とそんなもんです。
パワハラがあったり、ブラック企業だったりする場合は辞めてもいいですが、私自身の社会人1年目を振り返ってみると甘かったなと思うことはたくさんあります。

怒らないから相談事があったら何でも言うんだぞ

仕事のやる気が全然出ませーん!

は?そんな奴辞めちまえよ!(怒)

(怖,,,怒らないって言ったじゃん)
成果のための努力ができていない
よい循環のループに入るには、結局努力が重要です。
努力→スキルアップ→成果→やる気アップ→努力→、、、
このループに入れないと仕事は割と退屈でつまらないものになりがち。努力せず、スキルアップせず、成果も出ない状態の仕事ははっきりいってつまらないです。
なのでまずは努力してみて、ある程度成果を出してみる。結果を出した上で「この仕事/会社は違うかも」を思ったら転職を考えましょう。
誰も自分に気をかけてくれない
面接から入社まではお客様として扱ってもらえますが、入社したら一社員として自律しなければなりません。
- わからなければ調べるか聞く
- 聞ける相手いないなら、見つける
- 見つけられないなら、手短な人で聞ける関係を築く
仕事をするうえで非常に重要な人間関係は、黙っていても構築できるわけではありません。自分から積極的に構築しに行く必要があります。
特にリモートの場合は雑談の機会が減るので、自分からコミュニケーションを取りにいかないと孤立しがちです。

職場で一番重要なのは人間関係です。
スキルは転職時には重要ですが、今いる職場で成果を出すには人間関係のほうがより重要です。
みんなどうして仕事を続けられるの?

人間関係を築けている
「みんなどうやって仕事続けられるの?」と思うことがあるでしょう。人それぞれですが、そのいくつかを例として挙げてみます。
まず仕事が続いてる人の大きな特徴はうまく人間関係を作れている点です。
- 上司、同僚、後輩/部下と良い関係を作れている
- 困ったことがあれば上司、愚痴があれば同僚に話してガス抜きできる
- 後輩/部下からは信頼されて、ときおり相談も受けており自尊心も高い
- その結果職場に居心地の良さを感じ、仕事が続いている
特に成果を出してなくても、人当たりの良さで人間関係を強固な人間関係を築けたりするので、非常に重要な要素です。
仕事は完全に割り切っている
働いていれば嫌なことは当然あります。しかし例えば勤務時間の10-18時は感情を無にして、乗り越える強者もいます。
- 10-18時は心を無にする
- 土日祝日と18時以降が自分の人生
- 仕事が退屈なほど、土日がより楽しく感じられる
個人的にはあまりおすすめしませんが、心を無にするというのも一つの手段です。
仕事自体が楽しい
辞めたい人からすると「?」という感じですが、事実その仕事が楽しいを思える人もいます。
- お客さんと喋っている時が楽しい
- もくもくとコード書くのが楽しい
- 効率よく作業していかにサボれるかを考えるのが楽しい
- 結果出して認められるのにやりがいを感じる
作業自体を楽しめるかどうかはその人の趣味趣向に左右されますが、工夫次第で楽しめることもあるので重要な要素です。
辞めた方が大変だと感じている
辞めたいが、辞めた後のほうが大変なので続けているというパターン。
仕事を辞めた後の大変さ>今の仕事の大変さ
辞めるとなった場合の不安要素は以下。
- 転職活動大変
- 今より良い条件の会社に受かるか不明
- 転職先で新たに仕事覚えるの大変
- 転職先で新たに人間関係作るの大変
- 辞めるって言いだすのも大変
年中「仕事辞めたい」と愚痴をこぼしている人は、このパターンに陥っており結局辞められないでいるケースが多いでしょう。

どの会社にも「辞める辞める詐欺」の人は存在します
スキルアップできる
給料や職場環境が多少悪くても、スキルアップできるから続けている人もいます。
- スキルアップして転職時に年収アップを狙う
- スキルを副業に生かす
- 専門外の仕事にも手を出すことで給料もらいながら勉強できる
かなり戦略的で自ら動かないと何も得られませんが、ある程度好きなことをやらせてもらえるなら生かさない手はありません。

2年営業をやり、自分でサイトを作りたくなったのでサイト運営部門に異動希望を出して1年勉強させてもらい、今はこのようにサイトを作っています
辞めるなら戦略的に考える

転職先を決めておく
甘えか否かは重要ではなく、現実的な戦略があればいつどんな理由でも辞めていいです。そもそも退職の自由が法的に認められています。
一番手堅い辞め方としては転職先を決めてから辞めるパターンです。ただ気を付けたいのは焦って転職活動をするとブラック企業に引っかかるケースが多いです。
ブラック企業は基本的に多くの人が離職するので、とにかくたくさん採用するスタンスをとっているためです。

今より良い会社に内定もらえてるなら、迷わずGO!
失業保険をもらえるかをチェック
焦って転職活動したくないし、そもそももう耐えられない!という場合は自己都合退職で失業保険を受けながら転職活動をしましょう。
ただ最低でも1年間は雇用保険に加入している必要があるため、新卒10か月で退職とかだと失業保険が給付されません。
今の月給20万なら失業保険が40万円ほどもらえるので、安心して転職活動ができます。
スキルか実績を得てから
今より条件の良い会社に入りたいとなれば、やはりある程度のスキルと実績が必要です。
一方で今の会社でなければどこでもいいなら、スキルと実績はそこまで必要ないですが、結局転職後にまた辛くなる可能性は高いです。
もし転職する職種や業界がある程度絞れているなら、今のうちから勉強するなり、今の仕事を転職を希望する職種や業界に寄せるなどして、スキルアップをしておきたいです。
生き抜くための3種の神器

スキル
「自分は何ができるのか」を伝えないことには、採用する側も何をもって採用するかが判断できません。
スキル獲得方法は単純に努力するほかないです。
- 自分で調べて勉強する
- スクールに通う
- 新しい仕事やプロジェクトに立候補する
スキルアップしようと思ったらかなりの労力がいりますが、スキルは裏切らないので面白そうと思ったらチャレンジしてみることをおすすめします。
実績
スキル+実績がワンセットで語られることもありますが、具体的なスキルはなくとも行動力のみで輝かしい実績を残している人もいます。
将来転職を考えていて、今これと言って実績がない人は戦略的に実績を作っていくことをおすすめします。
- 何かでチームか部署のNo1をとる
- 社内で初めての○○を達成する
- 社内で未解決だった問題を解決する

自分で勝手に目標決めて、達成目指して頑張って見ましょう
コミュニケーション力
スキルや実績がなくとも高いコミュニケーション力だけでなんとかする人もいます。特に若ければコミュニケーション力だけで、割と転職できます。
話し方と聞き方、また話す量と聞く量のバランスが重要で、相手によって変えることも必要です。
転職時には面接がほぼ必須ですが、面接官にも当然いろんなタイプがいるので、今からいろいろな人に会って場数を踏んでおくといいでしょう。
まとめ

ブラック企業だったり、職場の環境が劣悪なら甘えではないので早めに退職を検討しましょう。
また全力でやり切ったけど結果が出ないという場合も、適正がないと見切って辞めてもいいです。
一方でまだ新卒1年目とか、やり切ったわけではない、もしくは自分から人間関係を作りに行けてないならまだまだ改善の余地がありそうです。
今辞めて今より良い職場に巡り合えるかというと、ちょっと怪しいのでもう少し何かアクションを起こしてみましょう。