- もう疲れた。仕事辞めたい。
- 本当に辞めていいかどう判断したらいい?
- いいリフレッシュ方法はない?
人間誰しも疲れると思考力が落ちます。思考力が落ちているときに重大な決断を下すのは、少しだけ待ちましょう。
まずはリフレッシュして思考力を取り戻しつつ、原因をちゃんと書き出して思考を整理しておくとよいです。
その結果「自信をもって辞める」のか「意外と改善の余地がありそうなので続ける」かは、状況次第。

「疲れた」は立ち止まって考えるタイミングです。
以下にリフレッシュ法や疲れる原因、思考の整理法を解説いたします。
疲れて辞めたくなる主な原因5選

人間関係
退職理由の1位は人間関係というデータも多数あり、また人間の悩みの9割も人間関係と言われるほど。
そのため内容は多岐にわたりますが、以下にその例を挙げます。
- 上司/先輩と合わない。怖い。威圧的
- いじめがある
- 同僚がサボった分自分が苦労する
- 自分だけ評価されない
- 自分にだけ態度が違う人がいる
- 部下/後輩が動かない。ナメている
読んだだけでもどっと疲れを感じるような内容ばかりですが、どんな人にも合う合わないは必ずあるので、人間関係で全く悩んでいない人はいないのかもしれません。
残業/休日出勤が多い
正社員の平均残業時間は1日大体1時間前後と言われています。
また労働基準法における36協定では原則として残業は月45時間以内とされており、連日残業が続く場合は1日2時間程度が許容範囲となります。
残業が1日2時間発生すれば多いほうと言えますが、そもそも1分たりとも残業したくな人にとっては30分でも十分ストレスとなるでしょう。

1秒も残業したくない時期が私にもありました
ノルマが高い/仕事量が多い
高いノルマや、業務時間内に終わらない仕事量は当然ながら疲弊します。
特にノルマ未達や残業が事前に確定している場合は出社前から憂鬱になりがちで、それによって業務効率が落ち、さらに終わらなくなるというループに入ってしまいます。
頑張ればギリギリ達成/完了できるノルマや仕事量なら集中力も増しますが、それを超えた「これは無理だな」という目標は逆効果です。
給料が見合わない
基本給が低いケースもあれば、みなし残業で残業代が出ないケースも、給料が見合わないパターンに入るでしょう。
- そもそも基本給が低い
- みなし残業なので、残業代が出ない
- 仕事量に対して給料が見合わない
- 責任の重さに対して給料が見合わない
- 結果を出しているのに昇進/昇給が追い付いていない
- 他社にいる同世代に比べて自分の給料が低い
「これだけ働いているのに、給料は少ない」という報われない状態では、気が滅入る一方。
肉体的な疲れは給料アップしただけでは回復しませんが、精神的な疲れは給料によって報われることである程度回復できます。

自分より楽そうに働いている人が、
自分より給料もらってると思うとドッと疲れますよね
仕事内容が合わない
人によって向き不向きがあります。それは能力的な適正と、性格/趣向的な適正です。
- できるし、やりたいこと
- できないが、やりたいこと
- できるが、やりたくないこと
- できないし、やりたくもないこと
理想は当然「できるし、やりたいこと」に従事することですが、一方で「できないし、やりたくもないこと」をやっているのであれば、疲労困憊になるでしょう。
もちろん最初はだれしも「できない」から始まります。その中で経験を積んで「できる」に変化し、できるようになったら「やりたいこと」になったというパターンもあります
ただ頑張って努力しても「できないし、やりたくもないこと」のままなら、適性がないということで見切りをつけるべきです。
疲れた勢いで辞める前に思考の整理

落ち着いて考えてみる
人間誰しも疲れると思考力が低下します。「もう疲れた!辞める!」と決断する前に、いったん落ち着いて思考を整理しましょう。
もちろん冷静に考えた結果「絶対に辞めたほうがいい」と思ったらな辞めるべき。
今日なのか、今週なのかたまたま色々なことが重なって疲れが押し寄せてきただけかもしれません
来週もしくは来月になって「辞めるって言っちゃったけど辞めた後どうしよう」と不安にならないように、今一度しっかり考えを整理しておきましょう。

思考力が低下したタイミングで重大な決断を下さないように!
まずは書き出してみる
まずはノートでもスマホやPCのメモでもいいので、今思っていることを箇条書きですべて書き出しましょう。
書き出すだけで思考が整理されるほか、かなり気持ちもスッキリします。本当の疲れの原因は思っていたのとは別にあるかもしれません。
- 上司あり得ないほどムカつく
- 同僚Aのせいで自分まで怒られる
- てかこの仕事向いてない
- 社長の根性論は今時流行らない
特にルールはありません。さっき書いた箇条書きの追加や補足でもいいですし、新たに思ったことでもいいので、最低でも5個は書き出しましょう。人によっては数十個出るかもしれません。
「なぜ?」「本当に?」でさらに深堀してみる
箇条書き出来たら「なぜ?」「本当に?」で深堀していきましょう。
- 上司がムカつくのはなぜ?→同僚Aのついでに怒ってくるから
- なぜ①?→上司は同僚Aの面倒を私に見てほしいと思っている?
- なぜ②?→上司は仕事の内容ばかり見ていて、誰がやったかまでは見ていない?
①ならマネジメントまで期待されているのかもしれません。同僚Aさんにやり方を丁寧に教えてスムーズにできるようになれば、怒られなくなりそうです。
②なら上司に対して業務の範囲をしっかりと割り振ってもらうことで一旦解決に近づきそうです。
原因に大体のスコアをつける
箇条書きして、深堀していくと「コレかも!」という原因が見つかることがあります。
また深堀していくと、モヤっとしていただけで「これは別に大したことないかも」と思えることも出てきます。
その上で疲弊する大きな原因は「解決できるのか」「解決は難しいのか」で、辞めるか辞めないかをある程度判断していきます。
プライベートも気にしてみる
また疲れの原因は実は仕事以外にあって、仕事を辞めれば解決できるわけではないかもしれません。
- 恋人/家族と上手くいっていない
- キラキラしてる友人と定期的に会わなければいけない
- お金の問題を抱えている
疲れの大きな原因がプライベートにある場合、仕事を辞めればその分少し楽になるかもしれませんが、解決できるわけではなさそうです。
しんどい時のリフレッシュ法

3連休以上とる
2連休だと1日目は昨日の疲れをとるためにダラダラします。2日目は「明日仕事だから」とあまりアクティブになれません。
3連休だと前後に仕事がない中日(なかび)があるので、いつもならやらないことや、いかない場所に行けます。
リフレッシュしたいなら2連休、できれば3連休とって普段とは違う休日を過ごしましょう。

三連休の中日を有効に利用しましょう!
予約が必要なら今のうちから準備開始
ノートとペンを持って外出
疲れているときは頭の中がモヤっとします。モヤっとしたときはとにかく書き出すことが大切です。
ただ自宅だとリフレッシュには向かないので、ノートとペンを持ってカフェだったり、一人で温泉旅館に行ってもいいです。
- 自分が疲れる原因を詳細に書き出す
- 自分のやりたいことを改めて書き出す
- 来週はコレだけは達成する
なんでもいいのでとにかく頭の中で考えるのではなく、書き出しましょう。書き出すだけで頭の中がスッキリします。
マッサージに行ってみる
精神的な疲れは肉体にも影響しますし、肉体的の疲れは精神にも影響します。
例えば家に帰っても仕事のことばかり考えていると、緊張した状態が続き血管が収縮します。すると血行が悪くなり筋肉が凝り固まります。
この筋肉のコリをほぐすと血行が良くなり、肉体的な緊張が解けることで、精神的な緊張も緩和されます。あと普通に気持ちいいので良いリフレッシュとなりおすすめです。

とりあえず生き返った気分になるので
とてもおススメです
趣味に打ち込む
お金もしくは時間をがっつり趣味に使ってリフレッシュしましょう。
特に趣味が思いつかない人は好きな食べ物を食べに行ったり、自分のためだけに食材買い込んで料理してみるのも楽しいと思います。
仕事のことを完全に忘れられるような没頭できる趣味があると、リフレッシュしやすいですね。
辞めるべきかどうかの判断

ブラック企業なら早めに辞める
ブラック企業の明確な定義はありませんが、以下項目に複数当てはまるならブラック度が高いので退職を本格的に検討しましょう。
- 残業代が出ない
- 休日出勤が多い
- ノルマ未達時に強い叱責がある
- 有給がとれる雰囲気ではない
- 顧客からのクレームが多い
- やりがいと、根性論の話が多い
- 上司がパワハラ気質
- 毎月のように誰かが辞めていく
ブラック企業は基本的にたくさん採用する傾向があり内定を非常にとりやすいので、転職時には内定が出たからと言ってすぐに入社OKを出さず、ブラック企業ではないか下調べをしっかりしましょう。
原因を振り返ってみる
上述しましたが辞めると結論を出す前に一度思考を整理しましょう。今考えていることを箇条書きするだけでも十分でスッキリします。
自分を疲れさせる大きな原因が分かった上で、改善できそうか否か。改善してまでこの会社にいたいか。などを考えましょう。
- 自分を疲れさせる大きな原因は改善できなそう
- 改善できそうだが、そうまでしてこの会社にいたくない
- 大きな原因はいくつもあり、改善するまで耐えられない
- 書き出してみたら、寝不足で疲れていただけでそもそも大した原因はなかった
- 原因は特定でき、相談すれば解決できそう
現実的に転職が可能か
退職前に雇用保険に12か月間加入していれば、自己都合退職でも3か月間失業保険をもらえます。月給20万の方であれば総額40万円ほどもらえる計算です。
一方で失業保険を受け取れないと、転職先が決まるまで無収入になるので焦りながらの転職になります。
焦って転職活動すると、割と簡単に内定を出してくれるブラック企業に転職する形になったりするので、退職するなら転職活動も早めに始めたほうが良いでしょう
疲れやすい人の特徴

気遣いをしすぎてしまう人
人間関係において気遣いは必須ですが、気を使い過ぎてしまうと疲れてしまいます。
- あの人なんで不機嫌なんだろう?私のせい?
- 今の言葉って嫌味も含まれてる?
- お土産配られたけど、お礼言うタイミングがつかめない,,,!
考えすぎや、勘違い、些細なことまで全部に気を張っていると疲れてしまうので、「知らん」「わからん」で結論付けて考えすぎないことも重要です。

結論他人の気持ちはてもわかりません
直接聞いても本音かわかりません
つまり考えてもわかりません
責任感が強い人
自分に与えられた仕事が、必ずしも自分に合った量や難易度だとは限りません。それを自力だけで全部何とかしようとしたら潰れてしまうこともあるでしょう。
他にも誰かのミスやサボった分、チームで足りない部分を全部自分がカバーしようとしたらボロボロになってしまいます。
責任感が強いと周りに助けを求められず、自分だけで抱え込んでしまうことがあるので、周りの力も頼りながら仕事を進められると少し楽になりそうです。
HSP傾向のある人
Highly Sensitive Personの略で「人一倍繊細で感受性が高い人」のことです。病名などではなく特性の一種で、性格ともいえるかもしれません
人口の2割が当てはまると言われているので特に珍しいことではないものの、他人の言動に対して敏感に反応してしまう傾向があります。
自分の特性を理解できれば、意図的に自分をコントロールしやすくなるので、簡単にできるテストなどをやってみると何か参考になるかもしれません。
外部サイト:HSPテスト
基本的に辞めても大丈夫

責任は常に上にある
今「辞めると会社やチームお客様に迷惑かがかる」と思って我慢してるなら、その必要はありません。
あなたに「疲れたから辞めたい」と思わせてしまっているのは上司がフォローアップできていないからです。チームが困ったとしたら、それを何とかするのが上司の役目です。
人手が足りないのも、採用にお金をかけていない会社や社長の責任です
誰かが辞めて顧客が困るのも会社の責任ですが、それが顧客の命や生活に関わる場合はそうならないよう法整備や支援ができていない国や自治体の責任です。
国や経営者は誰かが辞めても困らない仕組みを作る責任があり、その仕組みが整ってないのは辞める本人のせいではありません。
仮に転職先で給料下がっても大丈夫
「転職して年収アップ!」みたいな広告はたくさんありますが「健康的に自分らしく働ける」なら年収が下がることは些細なことです。
さらに言えば次の職場で自分の力が発揮できるなら仕事で結果も残せるので、長い目で見て年収は上がる可能性は高いです
あくまで転職はお金のためではなく、自分の幸せのためにするものです。
また本業で収入が下がっても、副業で稼ぐという選択肢もあります。お金のためにもっときつい職場に転職してしまっては本末転倒です。
健康が一番大切
結局一番大切なのはお金や仕事よりも健康です。「疲れた。限界。」と思ったら休みを取るなどして、病院で一度見てもらいましょう。
仮に何らかの病名がわかれば、診断書をもって傷病手当を受けながら休暇を取ることができます。
ざっくり給料の6割くらいを最長18か月受け取れる仕組みです
特に何の病名もつかなければ、それはそれで安心できます。当然ながら病気にならないと辞められないとか、休みを取れないというブラックな仕組みではないので大丈夫です。
人生をかけて挑みたいことでもなければ、健康が最優先です。
スムーズに辞める方法

辞める決心を固める
まず上司に辞める話をする場合のスタンスを明確にしておきましょう。
- 辞める報告(自分の中で辞める決心がついている)
- 辞める相談(迷っていて条件次第では残るかもしれない)
決心がついている場合は、引き留められる余地を残す必要はありません。
一方で例えば残業が減るなら、部署移動できるなら、給料が上がるなら、など条件次第では残ってもいい場合は相談という形をとりましょう。
実際のスムーズな辞め方は以下の記事を参考にしてみてください。
会社の責任とは言わない
残業が多い、上司がパワハラ気質、給料が低いなど会社側に辞める原因があった場合でも、辞めたい場合は基本的には言わないほうが無難です。
ネガティブなことを言うと「それを改善できるようにするから少し待ってくれ」と言われて数か月引き延ばされます
なので本当に辞めたい場合は「やりたいことが見つかった」など会社側ではなく、自分の個人的な理由で辞めることにして、引き留められにくい流れを作りましょう。
最後は退職代行
もうすでに疲れ果てており、辞めると言い出す気力すら残されていない場合は「退職代行」です。
申し込んで依頼すれば、退社の手続きに関して会社のとのやり取りはほぼすべて代行してくれます。
引き留められることもなければ、怒られることもないのでこれ以上疲れるようなことはありません。
まとめ

- 辞める前に疲れる原因を書き出してみる
- 原因を分析したうえで辞める辞めないを決める
- 3連休を取ってリフレッシュしてみる
- 辞める場合はネガティブな理由を言わずに辞める
- 辞めて困るのは、辞めた人の責任じゃない
- Q新卒1年目で仕事に疲れ果てるのはおかしいですか?
- A
最初は疲れてしまうのも仕方がないでしょう。
慣れない新生活、学生時代とは違う規律、たくさんの覚えることが同時にやってくるので誰しも最初はどっと疲れるものです。
慣れれば多少楽になるかとは思いますが、仕事終わりや土日の過ごし方などリフレッシュ方法を探しておくといいかもしれません。
- Q疲れたから会社辞めたい。は甘えですか?
- A
転職経験者は6割とも7割ともいわれており、転職のきっかけはネガティブな理由であることも多いです。
合わない、しんどいと思ったら転職を考えるきっかけが来たと考えましょう。甘えではなく一度立ち止まるタイミングなのかもしれません。
- Q疲れない仕事はありますか?
- A
自分の適性に完全に合致した仕事、職場であれば最低限の疲労で済むでしょう。
一方で独立すれば自分ですべての仕事や環境を決められるので、環境で悩むことはなくなります。
完璧な職場を見つけるよりも、自分に力をつけて自分にとって完璧な職場を作るほうが早いケースもあるかもしれません。