仕事にやりがいを感じない理由7選
誰の役にも立っていない気がする
「この仕事何のためにやってるんだろう?」という類の仕事ですね。
- ほぼ見られることのない資料の作成
- 省略できそうな書類の作成
- 一見効果無さそうだが、やれと言われた作業
- 明らかに自動化できそうな作業
これらの業務は会社の売上利益への貢献度が低い上に、やったところで誰からも感謝されにくいという。当然ながらやりがいを感じづらいと言えます。
やっても評価されない環境
人の2倍の成果を出したところで、昇給昇進もなければ、そもそも感謝も褒められることすらもないという状態です。
給料というシステムは2倍頑張ったら給与額も2倍になるというシステムではありません。一方で成果が半分でも給料が即半分にならないというメリットもあります。
なので給料倍というのは難しいですがせめて昇進のチャンスや、上司や同僚から感謝されたり褒められたりも無いというのは、頑張る気力が失せて当然でしょう。
給料が上がりにくい
努力して成果を出した結果昇給して同僚との評価の差はついたが、あまりにも小さすぎるというパターン。
これは業界平均として給料が低かったり、会社内のポジションが詰まっていて昇進できず、給料が上がりづらくなっている場合に起こります。
ものすごく努力しても同期と5-10%しか給料が変わらないとしたら、頑張らなくてもいいやと思うのは致し方なしでしょう。
同世代と比べて給料が低い
社内で頑張って昇給もしたし役職もついたが、学生時代の同級生は平社員なのに自分よりも給料が高いというパターンです。
会社があまり儲かっていないか、業界構造的に給料が上がりにくいことが考えられます。そういった枠組みの中ではいくら頑張っても、給料の上限がある程度見えてしまっているので、やりがいを感じづらくなってしまいますね。
自分の目標がない
人間は何か目標がないと、なかなか頑張れない生き物です。なので目標がない状態だと、そもそもどんな仕事であれやりがいを持つことは難しくなります。目標とは例えば以下のようなものです。
- ○○歳までに貯金○○円する
- ○○というスキルを習得する
- 独立する
- マイホームを買う
- 早期リタイアする
お金関係の目標があれば「じゃあ今の会社もしくは転職して年収○○円が必要だな」「そのためにはこれを頑張らなきゃいけないな」とだんだんやるべきことが見えてきます。
自分の目標と仕事がズレている
プログラミングのスキルを習得したいのに営業の仕事をしているとか、年収1000万を目指しているのに昇給チャンスの少ない事務の仕事をしているなど、目標と仕事がズレているとやりがいも感じることができません。
目標を立てられたら、今の仕事で自分の目標に達成できるか。もしくは近づけるかを考えてみましょう。
仕事が自分に合っていない
仕事は突き詰めると作業の繰り返しですが、今やっている作業自体が苦痛だとやりがいを感じることが難しくなります。
- 人づきあいが苦手なのに営業
- デスクに座っているのが苦手なのにプログラミング
- 分析が嫌いなのにマーケター
苦手でもずっとやってれば慣れますし、その先に目標があれば続けることもできますが、作業自体が楽しい又は苦痛ではない状態の方がやりがいを持って続けられるのは当然です。
やりがいを見いだせてないときに出るサイン

仕事の成果に興味がない
「売り上げ目標や自分の処理件数などの成果が低くてもいいや」と思ってしまっているパターンです。その奥には「頑張っても評価されない」「頑張っても得たいスキルは得られない」という原因が隠れています。
怒られない程度に仕事をこなすのも仕事との向き合い方の一つですが、仕事にやりがいを見出したうえで定時に上がる方が幸福度は高いのは間違いありません。
仕事に行く前に気が重くなる
「これから仕事か。。。」と朝に気が重くなっているなら、やりがいを感じられていないサインです。
「え?みんなそうじゃないの?」と思われるかもしれませんが、やりがいを感じている場合は「今日はタスク処理の最速記録を更新する」とか「コレを完成させたら褒められるだろうな」とか朝からワクワクしながら仕事に向かいます。
時間が長く感じる
仕事に集中できておらず「終業までまだ4時間もある。。。」など、時間が長く感じられるようならやりがいを見いだせてないのかもしれません。
「依頼される仕事が少ない」のであれば、空いた時間で依頼されてない仕事をこなすことができます。やりがいを見いだせていれば「誰かが○○で困ってるって言ってたな。できることないかな」とか「今の業務の自動化方法を考えてみよう」などです。
やりがいを感じているか否かで働き方が全く変わるので、自分はやりがいを持って働けているかを一度振り返ってみましょう。
今の仕事でやりがいを感じない場合の5つの対処法

目標を設定/細分化する
目標がない人はまず目標設定をしましょう。1年後や5年後でも構いませんし、今月や今年の目標でも構いません。今の会社や仕事で達成できる目標であればベストですが、どうしても今の会社や仕事で自分の目標に起きたいと思えることがない場合は、今の会社を辞めるべきです。
また目標がすでにある人は具体的に細分化して、今の会社や仕事で達成できる目標に落とし込みましょう。例えば50歳でリタイアしたいなら
- ○○歳までに貯金○○円
- そのためには年収○○円必要
- そのためには部長になる必要がある
- 部長になるためには…
こうして目標を具体的に立てることができれば、おのずとやりがいを持って仕事をすることができます。一方でどうしてもこの会社では50歳でリタイアする準備ができないとわかれば、さっさと辞めて転職や副業を考えるべきです。
人間関係を密にする
やりがいを感じるには他人に評価されることが必要です。評価されるには自分を見てもらうことが必要です。見てもらうには興味を持ってもらうことが必要です。
例えば50人そこそこの規模の会社でも全く違う部署の○○さんがどんな仕事をしているかははっきり言ってほぼわかりません。もちろん○○さんがあなたが何をしているかも知りません。
ところが全く別部署でも友達になれれば、何をしているか、その部署の人たちが何をしているかを知ることができますし、そもそも自分が何をやっているかを知ってもらうことができます。またその人がその部署の人たちに、あなたのことが何をやっているかを喋ってくれるかもしれません。こうして次第にあなたの実績や実力が社内で認めてもらえるようになります。
これは同じチームの同僚や上司でも同じことです。上司が今日あなたに振った仕事くらいはわかりますが、常に回っている定常業務をどの程度の量こなしていて、どんな工夫をしていて、どんな苦労があるかまでは理解できていません。
だからこそ人間関係を密にして人間として興味を持ってもらい、その上で自然な会話の流れで自分がやっていること、苦労していること、工夫していることをアピールする必要があります。こうして色々な人に顔を売るだけで評価が簡単にあがることもあるので、是非試してみてください。
転職を考える
今の仕事や会社に特別こだわる理由がなければ、転職は非常に有力な選択肢です。
- 今の仕事内容が苦痛
- 将来性がなく希望の年収に届かない
- 上が詰まっていて昇進できない
- 今の会社の上司や同僚に認められたいと思わない
- 今の仕事では自分の目標達成に近づけない
これらに当てはまる項目があれば前向きに転職を考えるべき。仕事を辞めると言うと逃げのように感じる人もいるかもしれませんが、転職は単なる職場の選択です。
職場もあなたを採用するかどうかの選択権があるように、あなたにも職場の選択権は当然あるので、辞めることをネガティブにとらえるのではなく、職場を選択すると考えて前向きに検討しましょう。
副業を始める
評価や人間関係が面倒になったら、副業を始めてみましょう。副業の良いところは2倍成果を出したら、収入も2倍になります。一方デメリットは成果が0なら収入も0円になる点。
例えば「評価されない」とか「給料が上がらない」などでやりがいを感じてない場合は、やった分だけ収入が上がる副業がおすすめです。
副業が軌道に乗り本業の収入を超えられる見込みが立てば、独立してサラリーマンとしてのしがらみを全て脱することも可能。ですが、当然副業で稼ぐにはそれなりの時間と努力が必要なので、本業の残業が多かったりすると稼ぐまでにかなりの時間を要します。
諦めて仕事は最低限に
評価ややりがいは全く期待せず最低限の仕事だけして定時に上がり、仕事の時間以外を充実させることに尽力する選択肢です。
選択肢としてはアリですが、昇給の見込みがない上、5年後には面倒を見ていた後輩が上司になるケースが多発して気まずくなったり、お荷物認定されて居づらくなるので、会社に長居できないリスクがあります。
もちろん定時に上がるのは良いと思うので、空いた時間で副業を始めるなり、転職活動をするなりして、自分の価値を発揮できる方法を見つけるのが良いでしょう。
やりがいを感じる仕事の3つの条件

成果の分だけ報酬を得られる
頑張って成果を出したらその分報酬として見返りがあるのが大事な条件の一つです。一方で成果が出せなかった場合は報酬が減ることを受け入れなければなりません。
ただやりがいをもって仕事ができていれば、実際は報酬が減るような低い成果にはならないはずです。独立した人が生き生きと働いているのは、成果を出した分自分の収入が上がるから。
一方で社員が無気力に働いているのは、成果を出さなくても即給料が下がるわけではないので、頑張るコスパが悪いからです。
頑張った分だけ報酬が増え、頑張らなかった分は報酬が減る仕組みでないと、報酬の観点ではやりがいをもって仕事をすることは難しいでしょう。
人の役に立つことを実感できる
実感できることが重要で、実感するには「実際に感謝される」ことが一番効果的です。そして実際に感謝されるには以下の要素のいづれかが必要です。
- 人の役に立っている
- お客さんと自分が直接やり取りしている
- 自分がやったことだと他人に認識されている
- 自分という人間が認識されている
- 自分にコンタクトが取れる
- レビュー機能がある
「誰も見ないであろう資料作成」など、まれに何の役にも立たない業務もあったりしますが、基本は誰かの役に立っているので仕事として成り立っています。
その上で「自分がやった」とどれだけ知ってもらえてるか、「自分は誰なのか」を知ってもらえてるかが非常に重要です。
仕事そのものが楽しい
個人によって趣向が違いますが、自分が楽しいと思えるポイントが仕事の中に含まれているかが重要です。
ひらめきや問題解決に楽しさ/喜びを感じるというのであれば、プログラミングなどは楽しんでできそうです。
色々な人の話を聞いたり、広く様々な物事を知りたいということであれば、いろいろな人に会う営業は楽しめそうです。
まずは自分は何に楽しさや喜びを感じるかを振り返ってみましょう。その上で喜びを感じるポイントがある仕事内容を探せば、それがやりがいを持ってできる仕事です。
仕事にやりがいは重要

本当に仕事にやりがいは必要か?
1日8時間働くとして、通勤往復2時間なら毎日10時間は仕事に拘束されることになります。1日8時間寝るなら起きてる時間は16時間なので、残業がなかったとしても起きている時間の約63%は仕事に費やすことになります。
となれば一日の半分以上をやりがいもなく無気力、もしくは苦痛な状態で過ごすというのは、少しもったいない生き方ではないでしょうか。
やりがいがないと成果を出せません。また成果を出せないと給料が上がりません。こうなるとプライベートも楽にならないので、とにかく幸福度が上がりにくいループに入ります。
一方やりがいがあると成果を出せるようになります。すると給料が上がり、モチベーションが上がります。さらに成果を出せるので、給料が上がりプライベートも経済的余裕が生まれて充実します。
つまり「やりがいはお金と幸福を生んでくれる」と言っても過言ではありません。
やりがい搾取には注意
このようにやりがいは非常に重要なのですが、一方で「やりがい搾取には十分注意」しなければなりません。
やりがい搾取とは簡単に言うと「労働に対して適切な賃金を払わずに働かせる」ことです。なぜ適切な賃金をもらわずに働く人がいるのかと言うと、雇用主が「成長や自己実現、たくさんの感謝などのやりがいという報酬を社員に与える」と吹聴し、それを信じる人がいるからです。
「成長や自己実現」は自身の力によって実現するもので、そもそも会社に与えられるものではありません。逆に言えばどんな会社でも自分次第で実現できるので、「成長や自己実現」を謳う会社には入らないのがベスト。
またたくさんの感謝を得られるというのは、安い対価しかもらっていないからです。安くていいサービスには感謝したくなります。極端な話ボランティアがものすごく感謝されるのは無償だから。仮にサービスに対して同等の対価をもらっている場合は当たり前なので、感謝はされにくい傾向があります。
このような会社に入社してしまったとしたらすぐに辞めるのがベター。辞めようとすると「逃げるな」とか「今辞めたら成長できない」「我慢できないヤツが自己実現できるはずない」みたいなことを言うケースがありますが、これらはやりがい搾取の典型例なので、確信を持って辞めましょう。
まとめ

自分自身で目標設定ができていない場合は、まずはこの先数年程度でもいいので目標を設定しましょう。そしてその目標に近づくために今の仕事ではどのような目標を置くべきかを考えます。
また評価されないことには自分のモチベーションを保ちづらいので、社内で顔を売りましょう。他部署でもそうですが、改めてチーム内の同僚や上司ともっと密にコミュケーションを取るだけでも、自分が今までやったことが改めて認識されて再評価される可能性がありますし、今後の成果もすぐに認識されるようにされます。
基本誰しも自分のことで精いっぱいなので、積極的に自分の成果をアピールしないと気づいてもらえないことが大半です。
一方で仕事自体が楽しくなかったり、今の仕事では自分の目標に近づけない場合は辞めて転職するか、副業から初めて独立するのも有力な選択肢。
1日の大半を無気力に過ごすくらいであればきっぱりと辞めてしまって、多少の給料ダウンを受け入れても転職がおすすめです。本当にやりがいを持ってできる仕事なら成果を出せるはずなので、給料アップも難しくはないでしょう。