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近藤 真樹 さん

何のために山に登るのか?その目的を明らかにすることが大事なのです

日本初のコーチの1人として知られ、20年間、特にパーソナルファウンデーション(自己基盤)に取り組み続けている近藤真樹さん。1997年コーチングが日本に入ってきた頃から、携わっている。「当初アメリカから来たテキストには、全3,000ページのうち3分の1がパーソナルファウンデーションで占められていました。」コーチングを日本に広める事に最初は自信がなかった。しかし、このパートを手に取った瞬間に「これは本物だ、私がまず、実践してみなければ!と直感しました。」という。
「ストレングスの資質って、例えるとナタとか斧だと思うのです。知らないで振り回すと危険です。ナタを役に立つように効果的に使えるような環境を揃えることが必要になります。その為には、腕の力や健康な身体が必要になりますよね。それがファウンデーションです。自分のストレングスをどこに向かってどのように使ったらよいか、一緒に環境設定を考えていく、これが私のストレングスコーチングなのです。」という近藤真樹さんにインタビューした。
子供時代の思い出を教えてください。
私の高校時代の部活は、バスケットボール部でした。ちなみに中学もバスケ部でキャプテンでもありました。高校2年の夏前、周りを見ると、同様に中学時代のキャプテンばかりが集まっていて、実力は頭打ち、勉強も上手くいかない、実力に見切りをつけて、退部しました。途中で辞めることに挫折感を覚えて、「やり続ける」という約束を守れない自分に落ち込みました。本当に高校時代は、灰色時代だとずっと思い込んでいました。
パーソナルファウンデーションに出会って、この頃の事を振り返ってみたんです。今まで灰色に塗りつぶしていた高校時代をきちんと見直す機会になりました。楽しかったことや、素敵な先輩たちとの出会いも思い出して、彩りが蘇った感じ、決して灰色では無かったんです。その後、30年も経ったある頃、心理学の講座に参加した時、その高校時代の当時のキャプテンに偶然一緒になって話しをする機会が出来ました。何も言わずに突然辞めた私のことなど記憶にないだろう、もしくは途中で辞めるなんてしょうもない奴だと思われているだろうと、少しだけ私は気まずさを感じていました。ところが「真樹が辞めた時、とてもがっかりした。あなたはムードメーカーだったから」と言われ吃驚しました。当時のバスケ部は全国大会レベルの人が沢山いて、私は実力のない、ただのお荷物で、挫折した思い出しかなかったはずなのに、それは自分の勝手な思い込みもあったと、流れた月日の中で、あの日の自分に言ってあげたくなりました。
ストレングスファインダーとファウンデーションはどのような関係があるのでしょうか?
ストレングスファインダーには、1997年にコーチングを日本で提供し始めた後2001年に出会いました。「才能本」と呼ばれる書籍が、2001年に発売されたのをきっかけに、「これは自分の強みを活かせるし、テーラーメードが具体的になっているから、コーチとしても凄く有用なツールだ」とすぐに思いました。どんどん自分のクライアントさんや学ぶコーチ達に、広めていきました。
例えば、「達成欲」という資質を持っている人の話を聞くと、ほとんどの方が朝とか晩に疲れたら「ちょっとランニングしてくる」と言っていたり、「自我」を持っている方はステージを作ってスポットライトが当たると妙に活き活きしてきたり、質問して直ぐに返事が返ってこない人達は、「内省」を持っていたり。背景とかやたら理屈っぽい事を言ってくるのは、「分析思考」だったとか「規律性」の人は、饅頭だけもらってもおやつの時間でお茶が無ければ口にしないとか。大勢の人達にやってもらって、結果を聞いてみると、法則がそこにある様に感じました。
私自身、「個別化」が上位で、様々な特徴ある人を見たり話を聞くのが好きでした。文字として書かれているそれぞれの資質の特徴が、相手の言動と重なり、その人の資質がどう出ているだろうって益々興味関心を持つようになりました。
ただ時々その法則に大きく合わなかったり、2回目のテストを受けた時に全く異なる資質に変わった人などは、ライフイベントで大きな事が起きた場合か、パーソナルファウンデーションがグラグラになっている事が多かったように感じました。私はパーソナルファウンデーションを強化する事で、ストレングスがより効果的に働く環境が作りやすくなるのでは?と思いました。
ファンデーションがグラグラであると、「人から好かれたい」「人の役に立ちたい」という衝動で、行動を起こしてしまって、「本当にやりたい事でない」のに、神経や体力をすり減らしてしまう事が多くあります。自分にとっての「価値(バリュー)」だったら、たとえ人から何を言われても、どんなに辛いことでも平気な時も多くあります。
コーチの最終的な目標は、その人の「価値」に基づき、ゴールを達成していただく事です。でも、そこに向かうためには、「ファウンデーションを整え、その上で、ストレングスを知り、そして活かす事が必要。」と思います。山登りをするためには、装備を整えますよね?靴とか、カッパとか、食料とか、服装とか、人間形成を行う為に、自分を整えるのがファウンデーション。
花を撮るためにカメラを持つ、人と一緒にいるのが好きなら一緒に登る人をたくさん集める、孤独に登りたい人は黙々と登る。その人にとって、一番好きな登り方をすれば、いい。でも「何のために登ってるんだっけ?」これは、しっかりと確認しておく必要があります。それがないと、途中で事故にあったり、人に迷惑をかけることになったり、体調が悪くなったりしてしまうこともあるでしょう。私は、ストレングスをコーチするとともに、その準備段階として、ファウンデーションも強化してもらいながら、三つ編みを編む時のように、ストレングス、コーチング、ファウンデーションを組み合わせています。
これからの目標、取り組みたいことについてお聞かせください。
ストレングスやコーチングを学ぶ人たちに、その土台となるファウンデーション作りを知って頂き、本来の自分や相手の成りうる理想の状態、最高の状態の
可能性を拓いて頂きたいと思っています。人生は1度きりですから。自分の人生に自分の強みを上手に使っていって欲しいと、望んでいます。
今、大変な世の中になってきました。コロナウイルスにおける社会の変化についてお聞かせください。
コロナを初めてテレビで見たときに、日本までは、来ないだろうと思っていました。マスコミは、危機感を煽るようなことばかり言っているから、あまりその影響を自分が受けない方がいいと思っていました。でも、段々と社会全体がピリピリしてきたように感じました。それでも、3月くらいまでは、大丈夫だろうと思っていたんですよ。でも、ある医療従事者からコロナ状況下の医療現場の話を聞かされて、「これは、まずい」とその時は怖れるほど思いました。
「経済的」な危機が来てしまうと共感性が働きましたね。だんだん深刻になって、マスクが買えない状態が続きました。薬局やスーパーを10軒廻っても
どこに行っても、マスクは売っていませんでした。クライアントの方々も医療関係者の方々が数多くいらっしゃいました。現場のお話を聞かせて頂くごとに、その医療が崩壊しないか、本当に心配でした。
医療関係の方々からお話を伺うと、皆様ストレスが高いように感じまた。「全然平気です。」と言っている方もいらっしゃいます。そういう時、私には、「実行系資質」の人達は多くの場合、自分の感情が抑圧されているように感じました。医療者自身の感情は大切にされていません。ドクターや経営者は実行系資質の方が多いです。自分も本当は不安なのですが、感じられないし、認めたくない。そうすると、目の前にいる人の言動に対して、周りに対してピリピリしてきます。
「動きが悪い、あいつは使えない。」動いていない人間に対して、文句を言ってしまったりします。「あなたは不安ではないのですか?」とお尋ねすると多くの場合、「いいえ、私は大丈夫!」と応えます。
こういう状況であるからこそ、これからは、自分の感情を含めた自分を大切にすることが必要です。自分を大切にしていないと、見えてこないもの、感じられないものがあるからです。
自分を大切に出来る人は、他の人も大切に出来ます。自分をそして、他人を理解し、大切にする為に、ストレングスファインダーはあると思います。ストレングスファインダーをやってみる事で、私には、こういう特徴があると分かります。そして、その特徴を大事にしてあげる事が必要です。その為に、私たちストレングスコーチはいるのだと思います。
インタビューを受けた方
近藤真樹
プロフィールの詳細は追加予定です。