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眞橋 今日子さん

新しい時代に必要なファシリテーター達を育成する

声が大きい人間が、幅を利かせていた時代が終わりに来ている。ダイバーシティが盛んになるにつれ、様々な働き方、様々な立場の方が現れ、ゴリ押しのマネジメントが通じなくなってきているからだ。押し付けのマネジメントはストレスを生む。人と争わずに平穏でありたい、無駄なイライラやドキドキは嫌だ。必要なことに焦点をあて、他人と上手く関係性を築き、仕事の生産性を上げていく。これが令和時代の働き方になる。これまでの一方通行の指示命令型から脱却し、メンバーのアイデアや意志をうまく調和させた、新しいマネジメントスタイル。ここで必要な技術がファシリテーション能力となる。様々な意見を引き出し、まとめ、ひとつの合意した回答に導く技法である。眞橋今日子さんは今、この新しい時代に必要なファシリテーター達を育成している。ストレングスファインダーを活用したファシリテーター育成に力を注いでいる彼女にインタビューを行った。
眞橋さんのファシリテーションについて教えて下さい。
私が得意とするところは人と人との揉め事を収める事です。とにかく争っている対立の場が大嫌い、ものすごく居心地が悪い、そんな場所にい合わせると、なんとかそれぞれの人の思いが重なる事ができないだろうかと、皆さんの妥協点を、当事者全員の合意点を探す。
会議の場で、誰かと誰かが「自分が正しい」と言い合っているとします。互いに一歩も引かない状況のなか、「例えばこうするとどう?」と、双方が「それなら仕方ないか」と合意できる一致点を見つけて提案します。
またプロジェクトで意見が割れることってよくありますよね。誰かが意見を強く主張してくると心がざわついてきて「そっちの方向にしたいのだなぁ」とわかる。とは言え、他の人は、やっぱり全面的に同意はできない様子。だから関係者全員の意見を聞いて皆の気持ちがざわつかない落ち着きどころを見出していけるようにリードをしていきます。これが私のファシリテーションです。
どうやって、この技術を習得したのですか?
私、小学生の頃に両親が離婚をしたんです。その後は父親に引き取られたり母親に引き取られたり、母親が再婚するにあたり一緒に連れていかれ、また離婚そして再びと、振り返ればとにかく結構な人や環境が交錯するような厄介な状態で時を過ごして来た。そういった中でおそらく一般的な家庭生活を送るのとは訳が違ってたんだろう、言ってみれば周りの人の顔色をかなり伺いながらその中で自分の居場所を見つけていくようなことで、環境に順応することや人とトラブルを起こさずにいるための術が自然に養われていったんです。
学校を卒業して職場の環境でも、やっぱり上を見て下を見て横を見て、どうしたらいちばんスムーズにことが運ぶかなぁって、無意識にバランスを探りながら生きてきた。「どうしたら平穏でいられるか」そんなところからなので、なんだか自分が損ばかりしているような気がしたり、ずっと自分のやり方や考え方に自信が持てないでいました。
意見が対立して何も決まらない、どこにも進められない。馬鹿らしいと思いませんか。互いの正当性を主張してばかりで、そんなことしていたら人間関係が悪くなるばっかり。イライラとげとげの空気が充満するだけです。そのうちにストレスや怒りが周りに伝染してしまう。否定的な意見を言う人がいたり疑ってかかることばかりする人がいたら、そんな場所にはいたくなくて逃げ出してしまうこともたくさんありました。そんな中で、ストレングスファインダーに出会ったことによって、大きく自分を変える事が出来たんです。
ストレングスファインダーとの出会いで何が変わったのですか?
ストレングスファインダーを受けてみて、最初は「こんなのが分かっても~なんの役にたつのか。」と思っていたけれど、学び続けて理解を深めるにつれ、自分のダメダメと思っていたところが、実は自分の優れた才能であるとお墨付きをもらったように思えました。そしてなんだか腑に落ちない所があっても、ストレングスコーチングを受け、自分自身への理解をさらに深めていく事で、とても生きやすくなっていったんです。
私は、社会人になってからも、自分に自信が持てない状態が長く続いていたんです。でもストレングスファインダーを理解していくことで、私が持っている自然な考え方であったり、感じ方であったり、振る舞いであったりということが、次世代型のリーダーとして最適なんだと自信が上がってきました。
日本人に多いといわれる「調和性」について教えて下さい。
ストレングスファインダーの「調和性」ですが、以前の私と同じように、「これが何の役に立つの」「管理職資質としてどうなのか」といった声を聞くことがあります。場の空気を察知して読み取り、一人ひとりの気持ちを気遣い、メンバー全員の意見を丁寧に聞き取り、全員が納得できる合意点を見つけて目標に向かってリードしていく、このような人がいたとしたら、どう思うでしょうか。少なくとも私は良いなぁと思っています。
例えば女性の場合、職場でリーダーに抜擢されると上からも下からも圧力がかかりがちかと思うのですけれど、そういった中でうまく双方の求めることの合致点を見出し、意見を集約して全体を前進させていくのもひとつのリーダーのあり方かなと思います。
眞橋さんについて、もっと教えて下さい。
私は、社会人になって初めての就職先は老舗百貨店でした。社員の他にマネキンさんがいたり業者さんがいたり、なにせ接客業ですからお客様もいらして、ここでも人との関わりが本当に多かった。実は10年前にコーチングを学び始めた当初、お酒を飲みながら自由に話せるバーをいつかつくりたいとも思っていました。
昔から縁の下の力持ちをやってきていて、やはり人と人をつなぎ、表には見えないけれども、きっと必要な役割を担いたいなぁと思っているんです。懇親会や打ち上げの会場で誰かが気持ちが離れていると気がついて手を差し伸べる、会議では基本的には見守り体制。よほどゆずれないこと以外は他者が優先。例えば今日こそは自分のブログを書きたいなぁとか、この仕事を今日のうちに片付けてしまいたいなぁ、ということがあっても他の人から困り事を言われたり頼み事を言われるとついついそちらを優先してしまいます。
眞橋さんの今後の活動について教えて下さい。
人と人との意見を穏やかに調和させる技術というかスキルというのは、いつでもどこでも使えるし、一対一でも一対多数でも誰にでも使えるかなり便利な道具です。自分自身をファシリテートして思いと行動の葛藤に自分の心と身体を調和させることもできる。ある出来事と感情を紐付けることや、ロジカルな考え方と気持ちを融合させたり、なにかとなにかのハーモナイズをさせることもできる。
私は、感じる気持ちでも目指す方向でも必ず皆の一致点を見つけ出します。みんなの意見をもれなく聞いて、それぞれの「まぁいいか。」を探して、全員の気持ちが安定して目標に向かって前進させることができる調和性ファシリテーションは=人との関わり方なんです。価値観の多様化が進む現代社会において、人と人とが調和できないとどんなことが起こるかと言うと諍い。もうちょっとやわらかい言葉で言うと苛立ちやストレスでしょうか。なので自分の感情をコントロールして怒りや相手への期待値を上手に適切に伝えるための方法や、その人にしかない強みを活かして望む未来に向かって羽ばたいてき、皆がハーモニーを奏で自分らしくHappyでいられる社会、まさにBeautiful Harmonyを実現できたらと思っています。
眞橋今日子
インタビューを受けた方
眞橋今日子
プロフィールの詳細は追加予定です。